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本書の紹介文
本当に実現可能な幸せはどこにあるのか
本書のテーマは、一般に「自己肯定」や「生きることの意味」と呼ばれるものであり、簡単に言えば「あなた自身が幸せになるための現実的な方法を考える本」になります。しかし、世の中で普通に見聞きする「こうすれば幸せになれます!」という情報の大半が役に立たないことを誰もが薄々気づいているように、この領域は誤解と幻想に満ちたものです。
「意味」とはそもそもが主観的な領域に属する言葉であり、それは論理的な説明でできていいるものではなく、他人の評価や比較や競争とは本来何も関わりがないものです。そして、物理的・客観的なこの世界に「人間が生きる意味」は最初から存在していない以上、それは「あなた自身が生きる意味」という形で内部に構築していく必要があるし、そのためには「あなた自身がこの世で頑張っていくだけの理由」を見つける必要があります。
この本には心理学や哲学、生物とコンピュータ、日々の仕事と人間関係、現代人にとっての古典的宗教の意義と批判といった、幅広いトピックが出てきます。こうした分野についてわざわざ考えておかなければならないのは、「現実の問題解決は、現実の世界を理解することによってしか訪れない」という大原則によるものです。
本書の最終的な目的は、あなた自身の満たされない心、ままならない他者との関係、苦労させられるばかりで報われない仕事といった現実の物事を深く見つめ直すことで、そうした難題のすべてにあなた自身が理解と納得を勝ち取り、最終的に「これでよい」という肯定の境地へとたどり着くことにあります。
本書の内容
章の構成
本書は全八章で構成されており、大まかな流れとしては、以下の4つの工程を順番に進めていく形となっています
- 行うべき仕事を知る:私たち自身の中にある「満たされなさ」を自覚し、誤った解決方法への期待を捨てる。本書の中心に据えた「人生の意味が他人の主張・指導・評価から与えられることはない」という前提を明らかにし、意味の感覚を自分自身の力で構築していくことの必要性を確認する(第一章「最初に捨てておくべきもの」、第二章「私たちはなぜ満たされないのか」)
- 新しいコンセプトを得る:人生を意味付けしていく上で核となる、いくつかの重要な考え方について知る。特に、主観性と客観性の区分、進化の一例としての人間という生き物の性質、有限性とトレードオフの概念など、あくまで現実世界の仕組みを理解して、実際的に人生上の課題に対処していけるようになることに重点を置く。また、成長の一般的なイメージである「高める」「身につける」といった視点を相対化し、新たな枠組みとしての「捨てる」「外す」という観点を得る(第三章「意味は主観的な領域にある」、第四章「生物としての人間」、第五章「自分という船を舵取りする」)
- 実践へと移る:意味付けの根拠は自己の内側にあるが、外の世界で何かを「する」、他者と「関わる」ということなしに、人間性の内部が豊かになることはない。仕事と人間関係は人の生活上の二大トピックであり、誰にとっても困難ではあるものの、個人の努力と工夫次第で意味深くしていくことが可能な領域である。この二つの領域への考察を深めた上で、自分自身の人生の改善に着手していく(第六章「あなたの仕事は何ですか」、第七章「他者という救い」)
- それを行い続ける:達成と結果という思考の枠組みを捨てて、過程と変化という流れに身を置き、自らの存在の「それ自体としての意味」に徹底する(第八章「意味とは過程である」)
試し読み
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その他の情報
書籍データ
- 初版発行日:2025年3月14日
- ISBN:979-8314091777
- 体裁:ペーパーバック、A5(148×210mm)、420ページ
- 定価
- ペーパーバック版:2420円(本体2200円)
- Kindle版:1980円(本体1800円)
- 書籍コード(シロイブックス):SR-003
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